日記(東京・労働・Macbook)

仕事

3月1日から職場で正式に雇用される運びとなった。今までは平日4.5時間労働だったが、これからは7時間労働となる。働けるか心配だったので石橋を叩いて渡ってみたが、良い感じに働けて良かった。 頑張ってきた結果でもあるし、これからより頑張らねばとも思う。うれしいね。


東京旅行

少し前、「Porter Robinsonの来日東京公演のチケットが一枚余っているので、もし良かったら見に来ないか」という連絡を友人から貰った。 東京という土地や今回の最新アルバムについて色々思うところはあったものの、自分を誘ってくださった意味は計り知れないと感じたため、ぜひ見に行かせてくださいと返答して飛行機の予約を取った。デカいアーティストのライブに行ったこと無かったし……。 そういった経緯で、今月の8日から11日までは札幌から東京に滞在していた。こういった旅行は実に3年半ぶり2度目であった。

道民は寒さマウントを取れない

関東の冬は寒い。今回は記録的に冷え込んでいた時期だったらしいが、そういう話ではない。 というのも、北海道に比べると家屋の寒さ対策が万全でないため、舐めてると全然体調を崩すほど冷え込むようだ。 滞在させて頂いた友人宅は特に歴史のある家で、暖房を付けてない部屋の室温はマイナスにまで下がっていた。大変だ。「道民の方が寒さに弱い」と言われたが、全くその通りだと思った。

それぞれの東京

今回の旅行では大変有り難いことに、これまでインターネットで関わった様々な方々からお声がけいただき、お食事を共にさせて頂いた。しそ餃子もえび餃子もハイボールもカカオニブ漬けジンも中華料理の数々も全部美味しかったな……。

しかし何より貴重で嬉しかったのは、それぞれの東京観を聞けたことだった。 曰く、川崎市民には川崎市民の誇りがあって、十把一絡げに”東京”という括りで嫌われても困ってしまう、とか。 曰く、会社で東北の人々が郷土愛の話で盛り上がっている最中、生まれも育ちも東京の自分は純粋に羨ましかった、とか。

一番印象に残っている話は、生まれも育ちも東京で自分の街に暮らし続けている、原宿や銀座に行ったことがないヤンキーだって全然いるという話であった。 世界観が広いか狭いかは、生まれ育ちが地方であるか東京であるかに関わらないらしい。 考えてみればその通りなのだけど、雷に打たれたかのような衝撃を受けた。

「東京らしい名物を食べてもらおうと考えたけど、下町グルメや江戸前寿司以外だとそれほど選択肢がなかった」という話をされた。 「あらゆる文化が集積されるけれど、全く定着しないで移り変わっていく嘘と虚飾の街」といった強い言葉も同じく複数人から聞き、東京に住んだ経験のない自分には扱えない言葉だなあと思いつつ、それもまた真なのだろうと考えた。

東京。 ”インターネット”という言葉が指すのは概ね東京である。ぼくが好きなジャンルの音楽やイラストを好む若者が頻繁に集っては、共作したり、影響を与え合っている場所でもある。アーティストは今日も札幌を除いた都市圏でライブを行う。正直に言うと、恨みを抱えていた。

かといって、自分が住んでいるのは札幌である。札幌だって非常に栄えている場所だ。何かを憎んでいれば楽にはなるけれど、傷つけたくない人々にも攻撃してしまう可能性がある。例えば、ぼくが札幌は田舎、と言えば、腹を立てる札幌圏外の道民はたくさん現れるだろう。そういうのは何だか、ちょっと嫌だなと思った。憎んでいる場合ではない。自分のいる場所に目を向けてみよう。

Porter Robinson

開演まで

今回のポタロビ公演に誘ってくれた友人とぼくの間で会話を重ねた結果、お互いにNurtureという前作のアルバムに大きく救われすぎており、最新作のSmile! :Dも悪くはないけれど曲調とアートスタイルがあまり好みではないかも……というファンとしての立場が共通だと判明した。 ソウルメイト……???

とはいえお互いNuture公演の時にライブに行けなかった身。ライブ当日はワクワクしながら会場に向かっていた。 東京ガーデンシアターという施設でライブが行われたのだが、隣接している商業施設でもポタロビの曲が流れていた。期待感を高めてくるね……。

ぼくと友人はかなり余裕を持って会場に到着していたため、列整理が行われるまで非常にソワソワし続けていた。 近くのドトールでコーヒーを飲みながら「お互いの人生にとって今日はピリオドが打たれることになるね」と笑い合った。

いよいよ列整理が始まる。 友人が持っているチケットにはスタンディング600番台と書かれていた。あれ?かなり最初の方じゃない? ひとまず長蛇の列に身を滑り込ませ、二人でぼんやりと進むのを待っていた。 初めてライブ入場を経験した感想だが、かなり健常な人間でないと難しいイベントだと思った。 酸素は足りなくなるし身動きは取れなくなるしでパニックを起こすかと思うほどだった。

入場を済ませ、広いホールに出る。想像していた以上に広大な空間が目の前にあった。非常に幸運なことに、ステージ前から5〜6列目に落ち着けた。すごい!本当にこれほど近くにアーティストが現れるだなんて!

自分はこの時点でなかなか疲労していたのだが、振り返ってみると全部うそだったような気がするほど、疲れなんてものはこのあと吹っ飛んでしまった。

開演

まずGalileo Galileiがステージ上に現れた。たいへん申し訳ないことにぼくはGalileo Galileiをあの花主題歌でしか存じていなかったのだが、たいへん興味を引かれた。サックスの人が良いね(サポートメンバーだそうだが……)最近もなんとなく曲を聞き続けている。 Porter Robinsonは彼らを非常に好んでいるらしい。美しいリスペクトの形を見せてもらった。

そしていよいよPorterのライブセクションが始まった。 大まかな構成を書くと、Smile!:D(最新作)→Nurture(第二作)→Worlds(第一作)→Cheerleader(Smile!:Dの代表曲)で〆という流れだった。しかもバンドセットで。衝撃的すぎる。 ぼくと友人が夢に見るほど経験したかった曲を全てパフォーマンスしてくれたのだ。 合間のMCで「初めてぼくのライブに来る人!」との号令がかかった際、周囲の半数かそれ以上の人々が手を上げていた。ぼくらと同じく彼らにとっても貴重な場だったのだと思う。

終演後

ライブを終えてぼくらは呆然としながら「報われた……」と声に出していた。 全てがあった。自室から出られず一人籠もっていた際に聴いた曲。ベッドでひとり横になりながらiphoneで恨めしく見ていた東京ライブ映像の時の曲。友人にも失恋を経て聴いた曲などがあったりしたようだ。 友人とぼくは、生まれ育った地域から始まり、年齢も収入も経験も何もかもが違っていた。それでも今日という日を一緒に過ごし、ほぼ同じ感動を分かち合えたのだ。 「これから先すれ違う事があっても、俺らはここでPorterのライブを見たんだ!!」と言って、彼はぼくにライブTシャツを購入してくれた。この人と一緒にライブを見れて本当に幸運だと思った。奇跡のようだ。開演前はアートスタイルがあまり好みではないね〜〜とお互いに言っていたTシャツが輝いて見えた。友人と行って親友になって帰った。

思うに、ぼくらはPorter Robinsonを神格化してしまっていたのだと思う。 しかし、今回のライブを通して、Porter Robinsonは等身大の人間である自分を見せてくれた。これまでの作品を蔑ろにするわけではなく、今に至る経過として。等身大の悩みも苦しみも全て公にした作品集。Porterは様々な楽曲を楽しそうにパフォーマンスしてくれた。ぼくらはSmile!:Dという作品に改めて向き合うための重要なヒントをもらったのだ。Porter Robinson、ありがとう……。

働く

Porter Robinsonは3時間もライブしてくれたので帰りは22時過ぎになった。今から帰るのしんどくない?公共交通機関はどれもすごく時間がかかるらしい。

友人は「ライブの余韻を残すためには、ここでタクシーを使うのが大事なんだ!」と言ってタクシーに乗せてくれた。タクシー運転手さんも「ライブ長かったですねえ!?」と言っていた。やはりこの長時間は珍しいのだなと思った。

タクシーを降りる際、友人は「良いかまぐ!これが働くって事だ!!」と言いながら5000円を支払ってくれた。かっこよすぎる。

今回の旅行で出会った人々や友人を見て、自分の中に「素敵な社会人」という像が確立された気がしている。働くという行為はとても彼らを豊かにしている。歳を取るのも悪くない。楽しそうだったし、単純に憧れる。

滞在先に返ってきてしばらく後、友人から「まぐ、家に来ないか?上の客間は空いているから……」と非常にありがたい言葉をかけてもらった。デカすぎる恩。

本当に実現したいな〜〜!!東京に働きに来たいし友達と暮らして〜〜〜!!!!!

最終日の朝、彼とは再会を誓って電車に乗り、北海道に帰った。


macbookを買った

現在は職場で他人のMacbook(2018)を利用して仕事しているため、記事冒頭でも触れたとおり労働時間が増える関係上、なんらかのPCが必要になった。

それと、自分はAOAO SAPPOROという都市型水族館の年パスを購入している。 この施設の中には年パス会員なら無料で使えるコワーキングスペースが存在している。

ノートPCを買い、外で作業しまくろう。 勉強して東京で働けるようなポートフォリオも作りたい。

どうやらずっと使うことになりそうだ。会社のお金でPCを用意してもらうより、自分で購入した方が良さそう。

WindowsかMacかで悩み、Macにした。この半年ほどMacOSを利用して働いていたのでメリットデメリットも一通り把握していた。割高だけど非常に便利だろう……。

最終的にイオシスという中古ショップでMacbook Air M3を購入した。奮発してメモリは16GBにしている。

両親とも相談の上で、必要だと判断し購入した新しいPC。とっても嬉しい。毎日撫でている。素敵な子なんですよ……。

この記事もMacbook Airで書いている。 自作キーボードとか色々経過したけれど、取り回しの良いPCのペラペラキーボードって素晴らしいな……。流石に今後はブログの更新頻度も上がっていくと思う。頼む自分。